破獄

朝歌城 中庭

太公望と黄飛虎が中庭へ出ると、兵士達が振り返った。

「ややっ、貴様ら!どうやってあの牢から?」

「ええい!貴様らも朝歌兵ならわしの邪魔をするな!どけ!」

しかし、兵士達はひるんだ様子もない。

「ケッケッケ・・・・・・。生憎と、俺達はこういう者なんでね。」

途端に兵士達は醜い化け物へと変貌していった。

「うぬっ、兵達まで化け物にとって変わられているとは・・・・・・。ならば、手加減はせん!行くぞ!」

「はっ!」

太公望が打神鞭で蛇人に攻撃を仕掛ける。

蛇人は気絶してしまう。

「ふっ!」

太公望は更に牛鬼に春眠光をかけた。

「駄目だ、効かない。」

「せやっ!」

黄飛虎も衝破槍で蛇人に攻撃を仕掛ける。

「うわっ。」

攻撃を受けた太公望が自らに回復の術をかける。

「これで大丈夫。」

2人は次々と化け物共を倒していく。

「結構戦利品が手に入りましたね。」

「ああ。」

「これで、何とか城から出られそうですね。」

その時、先程の女官が走って来るのが見えた。

「大変ですわ!胡喜媚が、親衛隊を率いて黄飛虎様のお屋敷へ!」

「何だと!」

「まずい!急がないと!」

3人共走って黄飛虎邸へと向かう。

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封神演義