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「じゃあ、また明日なー。」
「うん。」
甲斐に手を振ると、俺は部屋へ戻って着替えを済ませた。
「あら、優ー。お帰りなさい。早速だけど、夕方届いた分の商品を並べてくれるかしらー。」
「たった今届いたばっかりだぞ。」
「はーい。」
俺は手馴れた様子でおにぎりやお弁当を棚に並べていく。
さすがに毎日のようにやっていることだから、結構テキパキとできてしまうもんなんだ。
夕飯近くなので、これからの時間帯はお弁当中心によく売れる。
「いらっしゃいませー。」
近所に住む馴染みのおばさんが入って来たので、俺は元気良く挨拶をした。
「あら、今日は優ちゃんもいるのね。いつも感心ねえ。うちの息子にも見習って欲しいわあ。」
「あ、ありがとうございます。」
俺は照れくさいながらもお礼を言った。
その時自動ドアが開いて、制服を着た学生が入って来た。
「あ・・・。」
「あれ?草薙、ここでバイトしてんのか?」
入って来たのはクラスメートの金沢だった。
俺とはあまり話したことはない。
「うん。ここ、僕の家だから・・・。」
「えっ?ってことは、お父さんとお母さん?」
金沢は父さんと母さんの顔をまじまじと見つめた。
「うん。」
「若っけー。お兄さんとお姉さんかと思ったよ。」
金沢は驚いている。
そうなんだよな、みんな最初は親子っていうのが信じられないみたいなんだ。
「じゃあ、草薙の童顔は親譲りってわけなんだ・・・。」
父さんや母さんには聞こえないように小さい声で呟いたみたいだけど、近くにいた俺には聞こえてしまった。
(どうせ俺は童顔だよー。)
金沢は雑誌を買うと、店を出て行った。

「ありがとうございましたー。」
最後の客を送り出し、俺達は掃除と片付けを始めた。
今日は閉店間際にお客さんが少なくて良かったよ。
片付けが終わって店を閉めると、ようやく我が家の夕食の時間になる。
途中で交代で食事を取ってもいいんだけど、我が家では一家の団らんを重視しているから、店を閉めてからみんなで食べることにしてるんだ。
もうみんなそういう生活リズムが出来上がってしまっているから、途中でお腹が空いて死にそう、なんてことはない。
元々みんな小食だしな。
店を手伝わない時は、俺が夕飯を作ることにしている。
小さい頃から母さんを手伝っていたから、料理の腕も結構いけるんじゃないかな。

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