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アーガマではガンダムMK-IIに搭乗していたカミーユがヘンケンやブレックスらと話をしていた。

「・・・ニュータイプのアムロ=レイの名はアングラの出版物でよく知っています。」

カミーユが言った。

「ほう・・・グリーンオアシスでアングラか。」

ヘンケンが不思議そうに言うと、カミーユが言葉を続けた。

「グリーンオアシスだって元々は、軍事基地ではなかったんですよ・・・。」

するとブレックスが感心したように言った。

「君の協力でガンダムMK-IIを手に入れることが出来た。これも普通では出来ないことだ。」

「偶然が重なっただけです。」

カミーユが答えるとブレックスは笑いながら言った。

「はっはっは・・・。その偶然も人間の力があってのことだと信じたいのだよ、私達は・・・。ところでカミーユ君。君は何故、我々エゥーゴに協力する気になったんだね?」

「・・・自分でもよく分かりません。でも、ティターンズが許せなかったのは確かです。」

「これからどうする気かね?」

「・・・もう帰る所はありません・・・。少し考えさせてもらえませんか?」

「いいだろう。今回の作戦が終了するまでに、自身の身の振り方を決めたまえ。」

「はい。」

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