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ここは平和なトーティスの村。

クレスという少年が2階から降りて来る。

1階では数名の人間が剣の稽古をしていた。

クレスは剣の師匠であるトリスタンに声を掛けた。

「こんにちは、トリスタン師匠。お久しぶりです。」

トリスタンはクレスの姿を見かけると嬉しそうに微笑んだ。

「おお、クレスか。久しぶりじゃのう。」

トリスタンの側にはクレスの父であるミゲールもいた。

ミゲールは息子に声を掛けた。

「クレス。」

「何、父さん?」

「母さんの具合はどうだ?」

「熱も下がったみたいだし、もう大丈夫だと思うよ。」

クレスは普段通りの明るい声で答えた。

しかし父親は何かを言いたそうな表情であった。

「実はな、クレス・・・。お前にやったペンダントについて、話があるんだ。」

「ペンダント?」

クレスは少し首を傾げたが、すぐに誕生日に父からもらったペンダントのことだと気付いて聞き返した。

「ああ、15歳の誕生日の時にもらったペンダントのこと?あの時、父さんに言われた通り大切に持ってるよ。あれがどうしたの?」

- 第2話完 -

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