幼等部
ディリータと僕は同じ3つなんだけど、ディリータの方が僕よりも少しだけお兄さんなんだって。 この日からディリータとティータっていう兄妹が増えたんだよ。 今日から僕とディリータは私立イヴァリース学園幼等部に行くことになった。 わーい、お友達沢山できるかな? 楽しみだな。 「それでは息子達を宜しくお願い致します。」 「ああ、バルバネスの息子なら大歓迎だ。」 父上と学園長のオルランドゥさんはお友達なんだって。 優しそうなお髭の学園長先生は、僕のおうちに何回か遊びに来たことがあるんだよ。 僕と父上はシドという愛称で呼んでいる。 もっと小さい時に僕は、シドの持っている剣でいたずらして父上に怒られたことがあるんだって。 僕は覚えていないんだけど。 「君がディリータ君だね。この学園で楽しく過ごせるといいね。」 「はい。宜しくお願いします。」 「えっと、シド、じゃなかった、学園長先生、宜しくお願いします。」 僕とディリータが学園長先生に挨拶をすると、学園長先生はにっこりと微笑んで僕達の頭をなでてくれた。 「今日は丁度入園式があるからね。君達も参加しなさい。」 「はい。」 「じゃあまず、教室の方へ案内しよう。バルバネス、君はホールの保護者席で待っていてくれ。」 「ああ。」 僕とディリータは手をつないで学園長先生の後について行った。 「君達はうりぼう組だよ。先生はダーラボン先生だ。」 学園長先生に連れられて僕とディリータはうりぼう組に入って行った。 「君達は今日から私のクラスだ。宜しく。」 「宜しくお願いします。」 「じゃあ入園式が始まるまで、お友達と遊んでいようね。」 「うん。」 |